あのケータハム社のスーパーセヴンが、自転車の鋼管技術を利用して、スペースフレームシャシーを10%以上軽量化することに成功したそうです。
以下に記事の一部を引用します。
英国の自転車用鋼管メーカーであるレイノルズ・テクノロジーと、コンピューターを使った設計コンサルタント会社のシンパクトとともに、バテッド管を使用した世界初の自動車用スペースフレームを作り出した。高い強度が求められるパイプの端を肉厚に、中間部を薄く加工したバテッド管を採用することで、シャシーの部材によっては最大で50%も軽量化を達成しながら、全体の構造としては、従来と同等のねじり剛性や強度を維持しているという。
自転車とは比べられないほど多くの鋼管から構成されているので、まだ軽量化の余地があるのでしょうが、自転車の場合は数百グラムの軽量化が精々でしょう。また、リカンベントのローレーサータイプによく見られるような太いパイプで形作られるメインフレームでは、既に行われている手法でしょうから、今後大幅な軽量化のためには、素材面でカーボンを超える軽量・高剛性の新しい素材開発が必要でしょう。同じ炭素系素材としては、グラフェンが最有力と思われますが、現実的な価格で入手できるまでには、まだ多くのハードルを超える必要がありますが、期待して待ちたいと思います。
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